消防署で普通救命講習を受けてきました。
[ E-3 Zuiko Digital 14-54mm ]
三度目ですが、前回と比べて、AED(自動体外式除細動器)が導入された一方で、
CPR(心肺蘇生法)がすごくシンプルになってました。
意識・反応がなければ、気道を確保して呼吸を確認。
「普段通りの呼吸」がなければ人工呼吸になりますが、
感染防止のマウスピースがなければ、人工呼吸はパスして(やるべきではない)
「胸骨圧迫による心マッサージ」にすぐに移る。
ここで、脈の確認をしていないところがポイント。
4年前の講習では首で脈を取っていましたが、それが省略されました。
これはすなわち、「呼吸がない」=「脈もない」と判断出来るという事。
実例でおおむねそう判断して間違いないそうです。
AEDは完全に心停止した場合には、まったく無効。
心停止間際の、心室細動状態の時にしか効果がないそうです。
心停止してしまったら、医師も救急隊員も、そしてその場に居合わせた人も、
出来る事は同じで、たった一つ。
それは「胸骨圧迫による心マッサージ」
ともかく要領が「胸骨圧迫による心マッサージ」を中心に、
どれだけいち早くマッサージを開始出来るか、
ひたすらそれを続ける事が大切、
と言う点に集約されていました。
AEDを使用した際も、
音声案内に支持されながら、パットを取り付け、
電気ショックが行われたとしても、
その前後は心マッサージを続ける事になります。
AEDが2分おきに心臓をモニターし、必要ならその都度電気ショックを指示しますので、
一度取り付けたら電源とパッドは付けたまま。
心マッサージも以前は、手を添える位置を細かく教えられましたが、
「胸の中央。胸骨の上」とシンプルです。
何らかの反応、普段通りの呼吸が回復されるまで、
心マッサージ。
実際にはもっと色々説明を受けましたが、
救急車が到着するまでの時間、
救命率を高めるにはどうすれば?
というところでかなり合理的に要領が変更されたようです。
より正確な知識・技術を取得していたほうがもっと良いのでしょうが、
ど素人でも、その場に居合わせたらやらなけれらばならないわけで、
その状況下で慌てふためいても、最低限すべきことを教えてくれる講習でした。
宣教師 へ返信する コメントをキャンセル