普通救命講習

消防署で普通救命講習を受けてきました。

PC030797s
[ E-3 Zuiko Digital 14-54mm ]

三度目ですが、前回と比べて、AED(自動体外式除細動器)が導入された一方で、
CPR(心肺蘇生法)がすごくシンプルになってました。
意識・反応がなければ、気道を確保して呼吸を確認。
「普段通りの呼吸」がなければ人工呼吸になりますが、
感染防止のマウスピースがなければ、人工呼吸はパスして(やるべきではない)
「胸骨圧迫による心マッサージ」にすぐに移る。
ここで、脈の確認をしていないところがポイント。
4年前の講習では首で脈を取っていましたが、それが省略されました。
これはすなわち、「呼吸がない」=「脈もない」と判断出来るという事。
実例でおおむねそう判断して間違いないそうです。

AEDは完全に心停止した場合には、まったく無効。
心停止間際の、心室細動状態の時にしか効果がないそうです。
心停止してしまったら、医師も救急隊員も、そしてその場に居合わせた人も、
出来る事は同じで、たった一つ。
それは「胸骨圧迫による心マッサージ」

ともかく要領が「胸骨圧迫による心マッサージ」を中心に、
どれだけいち早くマッサージを開始出来るか、
ひたすらそれを続ける事が大切、
と言う点に集約されていました。

AEDを使用した際も、
音声案内に支持されながら、パットを取り付け、
電気ショックが行われたとしても、
その前後は心マッサージを続ける事になります。
AEDが2分おきに心臓をモニターし、必要ならその都度電気ショックを指示しますので、
一度取り付けたら電源とパッドは付けたまま。

心マッサージも以前は、手を添える位置を細かく教えられましたが、
「胸の中央。胸骨の上」とシンプルです。
何らかの反応、普段通りの呼吸が回復されるまで、
心マッサージ。

実際にはもっと色々説明を受けましたが、
救急車が到着するまでの時間、
救命率を高めるにはどうすれば?
というところでかなり合理的に要領が変更されたようです。
より正確な知識・技術を取得していたほうがもっと良いのでしょうが、
ど素人でも、その場に居合わせたらやらなけれらばならないわけで、
その状況下で慌てふためいても、最低限すべきことを教えてくれる講習でした。


Comments

“普通救命講習” への2件のフィードバック

  1. 宣教師

    もう何ヶ月か前にテレビで見た話だけど、人工呼吸より心臓マッサージだけの方が有効だったという話を聞いたね。
    シンマの理論的には、酸素を供給しなければ、いくらポンプしても意味ないという話だったはずだけど…
    僕も一応講習を受けた人間だけど、成人で胸部を5センチから8センチ以上押すと、胸骨が折れてしまうということを聞きつつ、ダミー人形で深く惜しすぎて追試を受けました(^^;
    過去の事例を聞くと見よう見まねでシンマして、胸骨を折ってしまったという話もあるようだけど、ポンプすることが最重要ならそれはそれで良いという話なのですかね…
    実際5センチから8センチなんてよほど訓練しないと感覚的に分らないですから。

  2. そのニュースは新聞で読みました。
    でも、人工呼吸がまったく必要というわけではなく、
    救急隊員は道具を持ってるので普通にやるでしょう。
    講習はあくまでも、ど素人がバイスタンダーになるケースを想定しているんだと思います。

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