投薬闘争

気温が下がってきて小康状態だったクリのカイカイが激化しました。

うっかりエリザベスカラーが外れて掻き崩したのがことの始まり。

で、先日、違う動物病院へ行ってみました。
セカンドオピニオンってやつですね。

新しい先生に今までの経過を説明したところ、
「そこまで検査して原因を絞り込んでるなら、やっぱりアレルギーでしょう。
状況を見てもそう判断できる」とのこと。
今までやっていた注射はステロイド剤で、
「３ヶ月に１度しか打てない」と言われていたのは、非常に安全性を考えてのことで、
１ヶ月置きに打つことも可能だけど、副作用で糖尿病になるという。
作用はほぼ１００％効くんだけど。

この病院で処方している飲み薬は副作用がないけど、効果は７０％。３割のネコには効かない。
前の病院でもらっていたのがなんだか分からないけど、
それでいくらか収まっていたので、たぶん有効だろう。
ということで、投薬による治療を続けることに。
この薬の欠点は、

1. 結構高価。２週間分で３千円オーバー
2. 続けないとダメ。投薬をやめると症状が出てきてしまう。

続けないとダメなのは、そもそもの原因がアレルギー体質であって、
それを治すことは出来ず、発症を抑えるだけだから。
ただ、傷口が治るぐらいに回復したら投薬をやめて、
また症状が出てくれば飲ませればいい、って感じでかまわないそうです。

「薬はイヤだ～」
と、クリさん。

前回は粉末にしてもらってましたが、錠剤のままの方がすこし安いと聞いて、
自分で粉末にすることにしました。
スプーンの背でぎゅっと押すと、割と簡単に崩れます。
粉は前回と同じようです。
混ぜるなら蜂蜜も良いと聞いてきたので、
ちょっと豪勢にもメープルシロップ入りの蜂蜜に混ぜて鼻先にぬってやったら、
あぶくぶくぶく。全部吐き出す。
以前やっていたとおりマヨネーズにしても、同じあぶくぶくぶく。

どうも前回のとは違うようです。味が違うんだな。
で、一昨日は、大好きな缶詰少量に、錠剤のまま埋め込んで出してみたら、
そのまま食べてしまいました。やりぃ！
昨日も同じように、缶詰を用意しましたが、
開封済みなので冷蔵庫で保管されて冷えていたので、
匂いを出す為に少しレンジでチンして出したら、ＮＧ～！
暖かいので薬の表面が溶け出して味が出てしまったようです。

１度失敗するとしばらく信用を失うので、
口を開けて直接喉に入れる技を試してみました。
タップリ時間をかけて「良い子良い子」してリラックスさせ、
右手で頭蓋骨を上から掴んで首をそらせ、喉の空間を確保し、
下あごを左手で下げて、右手の指を口角に少し入れると、
右手だけで口を開けた状態を取れます。
で喉の奥の方に、左手で薬を投下。
すかさず口を閉じさせて、喉を優しくさすって飲み込ませる。
初めてで成功しました。ずっと、喉を鳴らしっぱなし。

失敗して舌にでも乗せてしまうと、味が分かるので間違なく吐き出すでしょう。
薬は１日１回なのですが、今日はヒマがあるとクリを捕まえて、
ゴキゲンを取りながら口を開ける練習をしました。
でもこれがなかなか、成功しない。
そんなこんなで、そろそろ今日の薬の時間なのですが……。

ちなみに薬のは前は６２３と刻印されたジルテック錠。

人間のアレルギーの薬でもあります。
これがちゃんと効いてるのかは、最低でも４日は飲ませないと分からないとか。

高いんだから効いてもらわないと困るんだけど、
その前に、如何に薬を飲ませるか……。