強風補整

雲がモルゲンロートに染まる山並みのよう。

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実際、富士山から始まり、
関東平野の外輪を飾る山並みが広範囲に眺められました。
風が強いので、空気が澄んでるんですね。

その反面、登りが向い風になって辛い~。

たまたま同じ荒川を走っていると言う人と話をしたのですが、
速度40kmぐらいで、距離50~100kmは走ってるとのこと。
それぐらい走らないと運動とは言えない。
時速30km以下で距離25kmじゃダメダメだ!がんばらねば!と一念発起してきたのですが、
ヘロヘロと前に進まない!

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それはそうと、昨日からデジカメの撮影設定を変えてみました。
正確には現像設定か。彩度とコントラストを1段ずつアップ。
あまり意味はないけど、ポップな感じにしたくて。

写真を練習する上で、レタッチ・トリミングはなるべくしないようにしてます。
「ありのままを撮る」上で、邪道な気もするし。
でもなぁ、と思う、デジカメって設定次第で絵作りって変わるし、
設定を変えなくても、CCDの情報をメーカー独自にレタッチして絵作りしていて、
それがメーカーの味だったりして。
購入時にデジカメを選択してる時点で、補整やレタッチをしてるようなわけで、
じゃあデジカメは写真として邪道なのか。

けど、フィルムだってメーカーによって発色が違ったりするわけで、
昔から「うるさい人」は、「このフィルムと、このカメラと、このレンズ」って、
その時点で意識的に絵作りを選択していたわけで、
度合いの違いはあれ、人は現実の風景を補正し続けてきたのではないだろうか。

いつもの岩淵水門でUターンし、川を下り出すと、
あれ?
と、違和感。
風の音がしない。
否、風と同じ早さで走ってるんだ。
サイクルコンピューターを見ると速度40kmを超えていて、
脚への負担は無風時と同じ程度。
ヨットのごとく追い風に乗ったのです。

視界も違う!
ちょうど逆光気味で景色がハイコントラスト。
それが全視野に覆い被さるようにダイナミックに広がっていく。
速度が上がった分、無意識の危機管理反応でより遠くの前方に注意が集中して
進行方向に視覚の望遠効果が発生し、
それでいて高速道路をクルマで走ってる程には早くないので、充分周囲も見えている。
って感じですね。

これが40km/h巡航の世界か!
と思わず感動して、停止して写真を撮ると、すっかりつまらない景色。

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うーん。脳が視覚情報を補正しているわけですね。
たぶん、ハイコントラストであることもより強く補正されていたと思う。
普段ノンビリ情報処理している脳が慌てて、
速度に対応しようと情報処理を間引きし、色より形状を優先していたんじゃないかな。

写真が作為的か、という以前に、すでに脳が現実の光景を補正しているとなれば、
失敗した写真をパソコンで直して何が悪い!と言い訳を思いつた。

強い風のお陰で思いがけない光景を体験できました。
脚力が追いついてきて普通に40km巡航が出来るようになれば、
そのころは脳も慣れて視覚も普通になるんだろうと思うけど。


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